つきのひかり(ひぐらし 業/卒/巡 解答と考察ブログ)

ひぐらしのなく頃に業/卒/巡の解答あげて挑戦したいブログ「鬼狩柳桜を永遠に心に禁じなさい。」©2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会

『神様のシンドローム』ひぐらしのなく頃に業/卒 本気で解答してみる「雛見沢症候群とは」

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はじめに




こんにちは!ご覧いただきありがとうございます。

 月詠 (@higurashi_moon) | Twitter と申します!



この記事は、以下で軽くお話した程度だった「雛見沢症候群について完全解明を試みた内容となっております。

 



終盤、楽しさのあまり喉を掻きむしりながら書いてしまい説明が不十分だと感じたため、改めて向き合おうと。。。

その結果得られた新しい結論と、その材料を全部書き込みました。ボリューム満点です。

だからといって、以前書いた大団円ルートは揺らぐことはありません。

 羽入は諦めたくないのですが、それはきっと私のわがままでしょう…。

 

結論の項から先は、私が考えていった工程ほぼそのままになっていますので、流れに沿ってご覧いただければわかりやすいかと思います。

また、極力情報の出典は載せるようにしていますので、参考にしていただければと思います。

 

 

最後に、元々私に医学の知識があるわけではないことを承知の上、お付き合いいただけたら幸いです…!

だいぶ、というかたぶんどこにも出てないような新鮮な内容になってるかと思いますので、ご査収の程よろしくお願いします😛 

 

7/8 追記

ひぐらし業のBD5巻の特典「女剥し編」にて、入江先生が「アレルギー」と口にしたことに一人で勝手に感動してしまいました。。。笑

 



前提

本記事においてのキーワードを箇条書きで示しておきます。 これらの細かな説明は「猫騙し〜卒」の記事でしたのでここではしません。

原始のオヤシロさま像(信仰)
諸悪の根源。人間性善説を土台としていた時代、悪い出来事は全て神の御業(=オヤシロさまの祟り)とする考えによって生まれた。

現代のオヤシロさま像(信仰)
慈愛の存在の神格化。人と鬼(他者に罪を求める心)が融和した状態。

キリスト教の原罪にあたる。

鬼狩柳桜
慈愛の心そのもの。




 

結論

 

雛見沢症候群とは、アレルギー反応をその発症過程のモデルとし、

文化依存症候群を主とした、解釈妄想病、統合失調症その他精神疾患が複合したものであり

本作においてその病原体となる寄生虫は、本来の意味である実在する生物ではなく「オヤシロさま信仰」のことである。

 

 

8/31 追記

神姦し編読んだらこんな記述が…?!

宗教分布図!?

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神姦し編

 
 

1.病と症候群の違い

 

そもそも「○○病」と「○○症候群」では何が違うのか?「症候群」って何?というのを示しておこうと思います。

 

「○○症候群」とよくきくと思いますが、いくつかの症状や所見が一連のものとして認められ、経過や予後(医学上の見通し)などを含め特徴的な様子を示す“病的な状態”に対して、命名されることが多いようです。病的な状態を引き起こす原因については、(1)原因不明のもの、(2)さまざまな複数の原因があるもの、(3)はじめは原因不明であったが後に特定されたもの、などがあります。

 

症候群とは?定義、意味、「病気」との違いを解説 診断が難しい?厳密な名づけルールはない?|アスクドクターズトピックス

 

 

このように、2つの言葉の間には明確な違いがあります。

雛見沢症候群に「症候群」という名前を使う理由が繋がるかなと思います。

 

 

2.文化依存症候群・解釈妄想病

まず、文化依存症候群とは、東南アジアの心の風土病「アモック」に代表される、ある地域、民族、文化環境において発生しやすい精神障害のことです。

(ちなみに日本では対人恐怖症という日本における文化特異的な恐怖症が存在しており、古くから我々の心に根付いた恥の文化が文化依存症候群を引き起こしていると考えられているそうです。)

 

雛見沢に置き換えて考えると、現在のオヤシロさま信仰が根強いその環境・文化が原因となっていると考えられます。

 

また、解釈妄想病については、顛末な何かを見る度に、それは「オヤシロさまの祟りである」と解釈してしまう思考そのものです。

およそダム戦争が始まる前までは、昭和58年時点で存命中の村のお年寄りしか信じていなかったこの考えが、連続怪死事件が毎年発生するに連れ、その子どもや孫の世代にもより強く感染していきました。

 

(参考TIPS:昼の出前リスト3[CS版は病名の記述無し。原作のみ。])

 

 

3.寄生虫

作中では雛見沢症候群寄生虫が脳に寄生して発症するものだという考えが一般的のようなのですが、この寄生虫というのも正しいけど、正しくないというのが私の解釈です。つまりこれも言葉遊びですね。

 

脳に寄生しているのは実在する虫ではなく、村の高齢者を中心とした『高度感染者』から感染させられた「オヤシロさまは村の守り神。」「戒律を破れば祟りが下る。悪いことが起きれば、それはオヤシロさまの祟り(他人のせい)なんですよ。」という思想そのものを指しています。(圭一が高齢者にオヤシロさまについて熱弁されたという描写があるのですが、どこだったかな…)

 

これは皆殺し編のエンドロール後に見ることができる資料にも書かれていた通りで、村の高齢者には近づくべきじゃないというのは、そういった考えが刷り込まれてしまうから。ということなのです。

人が人へ、口頭でオヤシロさまについての話をする。これが思想の空気感染です。

 

 

 

現代的に例えるならば、Twitterで1つのツイートがRTされていくその様子のことですね。

これが「拡散」と呼ばれるように、1つの思想が感染していくのと似た構図になっています。まあ現代ではそう簡単にいかないと思いますが…。

 昭和58年という時代だからこそですね。

 

 

さて。話を戻し、寄生虫について順に調べていきましょう。

入江機関が生きている人を検査・解剖したというお話がありますよね。

連続怪死事件1年目の犯人の1人がその対象となりました。

先生によれば、解剖の対象者からは異常な「成分」が検出されるという。

…なんとも曖昧な表現です。

 

 

これについてプリオン病に近いものではないか?という考察もWikipedia等で拝見しましたが、そうであるならば、以下の症状を『東京』が研究のために使用しているという電子顕微鏡で確認できるはずです。

 

異常プリオンによって生じる最も一般的な変化として、脳細胞内に微小な泡が形成され、脳に極めて小さな穴がたくさん開くことが挙げられます。異常プリオンに侵された脳組織のサンプルを顕微鏡で観察すると、スイスチーズやスポンジのように見えます(「海綿状」という病名はこれに由来します)。

 

この「最も一般的な変化」が確認されていない以上、プリオン病に当てはめるのは難しいのではないかと思います。

加えてこのプリオン病は、その種類によっては家族間での遺伝は実際にあるとされていますが、空気感染はしません。

以下の引用は、プリオン病の代表的なタイプである孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病についての内容です。

 

夫婦間や家族間の感染の報告はありません。当然、空気感染もなく、通常の日常生活での感染はありません。 一般的な医療行為や、看護、介護による日常的な接触にも感染の危険はありません

 

05 ヤコブ病はどの程度感染する危険性があるのでしょうか。 - ヤコブ病サポートネットワーク 

 

仮に雛見沢の村人全員がこの病を患っていたとするならば、村人同士で結婚→出産を繰り返している…ということになってしまいませんか?

村の外から人が入ってきて、その人との子を授かるというのは実例があります。園崎茜さんです。家出してヤクザを連れ帰ってきたというお話ですね。

 

また、遺伝というのは100%起こるものではありません。

村人全員の一斉検査も、研究の秘匿性を考えて不可能です。魅音もこれに対して否定しています。

 

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罪滅し編より

 

よって、雛見沢症候群プリオン病由来のものとするには、様々な面で難しい。ということになります。

 

鷹野さんや入江先生が「村人全員が感染している」と話すのは、鷹野さんにとっては故高野一二三先生の研究の正当性を疑いたくないという気持ちから。

入江先生にとっても研究のベースとなるのは高野一二三先生の研究内容ですから、それを前提として研究を進めることは、特段おかしなことでは無いと思います。

 

 

 

これで落ち着いたなぁなんて思ってゲームを進めていくと、とんでもないワードが出て来ました。

後に気づくのですが、これが非常に大切なキーワードでした…。

罪滅し編にて、レナが鷹野さんのスクラップ帳の中身を元に圭一に電話をするシーンにてIgE(アイジーイー)」という単語が出てきたのです。

 

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IgEは免疫グロブリンの一種です。身体のなかに入ってきたアレルギーの原因物質(アレルゲン)に対して働きかけ、身体を守る機能を持つ抗体です。IgE抗体は普通は血液中にとても少ないのですが、アレルギー体質の場合は血液中に大量のIgE抗体が存在するといわれています。

 

IgEとは? | 人間ドックと検診予約サイト EPARK人間ドック

 

なるほど。これが例の「成分」の正体かな…?と思ったのも束の間、スクラップ帳の記述によると

 

雛見沢出身者を対象に検査をしたところ、IgE抗体量の高い値が確認できるが誰もアレルギー反応を起こしていない。

 

というのです。

 

???

ということは、このIgEが体に存在するだけではアレルギー反応は起こらないのでしょうか?

 

疑問に思ったのでIgEについてもう少し調べてみると、こんな記述がありました。

 

アレルギーの血液検査で測定しているのが、このIgE抗体の量であり、現在200種類以上のアレルゲンに対する特異IgE抗体を測定することができます。測定値は、クラスという段階的に量をわかりやすく示す方法でクラス0~6まで7段階で示す方法がとられています。値が高い方がその特異IgEの量が多いことを示していますが、ここで気をつけなければいけないことは、この値が高いからと言って必ずしも臨床症状と相関しないということです。特に、食物アレルゲンでは、特異IgE抗体がある程度高くてもそのアレルゲンを摂取しても症状がでないことがしばしば経験されます。

 

アレルギーを知ろう|一般の皆様へ|一般社団法人日本アレルギー学会

 

まず「雛見沢”出身者”」という検査対象なのが何とも怪しいところではあるのですが、現に雛見沢に住んでいる人に対しては特に、この病気のことを教えられないはずなのでそれは良いとして…

他にも検査対象は何人だったのかということも気になりますし、少人数であったのならば、たまたま検査対象の全員がIgEの値が高いけれどアレルギー反応を起こさないタイプの人間であった。という可能性も捨てきれないんですよね。。。

 

加えてこの「IgE」が病原体だとすると、生きたまま頭を解剖しないと検出されない。死んだらその「成分」は溶解する。という点と大きく矛盾するのです。

 

以上のことを踏まえて、雛見沢症候群患者から検出される「成分」についてIgEではないと考え、雛見沢症候群の引き起こす症状群から再考した結果…

 

ノルアドレナリン代謝産物である「MHPG」

(※モンスターハンターポータブルGではないです←読んじゃった人)

 

これがその成分なのではないか?と一旦の仮説として、調べてみることにしました。

 

 

 

ノルアドレナリンとMHPG

 

まずはじめに、ノルアドレナリンについて調べてみます。

ノルアドレナリンとは、脳内の情報伝達に欠かせない三大神経伝達物質のひとつです。

ノルアドレナリンの役割をひとことで言えば、危機と闘ったりストレスから逃げたりするために、心身を「戦闘モード」にすること。ノルアドレナリンは、「闘争と逃走(fight or flight)」をつかさどる物質とされています。

 

 

 

 これだけ見ていると、雛見沢症候群L5相当の患者の雰囲気とかなり合致していますね。

「戦闘モード」というのが特に、末期発症者の様子と重なります。

 

 

また、このノルアドレナリンは以下のような効果をもたらすとされています。

 

①脳を活性化する
②記憶力を向上させる
③情報処理のスピードを上げる
④ほどよい緊張感をもたらす

 

①、③、④については祟殺し編の圭一による鉄平殺しのシーンを思い出すのが一番わかりやすそうです。

ただし、②については怪しいですね。

L5+発症者はその行動当時の記憶を失っていることがあります。

(※連続怪死事件2年目の沙都子、鬼隠し編の圭一など)

 

しかし、この②に関しては「文化依存症候群」でカバーできてしまいます。

 

・取り押さえられてアモックが終わった場合、虚脱状態になり、後で正常にもどった時、アモックが起きていた時の記憶が失われている事が多い

 

 

 

  

この、記憶を失うという症状、こちらも現実に存在する病気で

「解離性健忘」というものがあるのです。

 

 

解離性健忘とは、トラウマやストレスによって引き起こされる記憶喪失(健忘)のことで、自分にとって重要な情報が思い出せなくなります。

 

 

 

 

では、「MHPG」とは何なのでしょうか。

 

3-メトキシ-4-ヒドロキシフェニルグリコールは、ノルアドレナリン代謝物質である。脳では、ノルアドレナリンの最も主要な代謝物質である。血液や脳脊髄液の中に放出されるため、血液検体中のMHPGは直近の交感神経系の活動の指標となる。

 

 

なんと 「血液や脳脊髄液」に含まれていると書いてあります。

これは答えに一気に近づいた感覚があります。

作品内で出てきた検査といえば、主にこの2つを対象としたものです。

 

 

他にも以下のような記述もあります。

 

末梢血中または尿中のMHPGの約60%は中枢神経由来と考えられており,MHPGは中枢ノルアドレナリン作動神経の活動状態を反映していると考えられることから,精神神経疾患など中枢の異常が疾患の成因に関与する場合には,MHPGの測定が極めて重要な意義をもつと考えられる.

 

①異常値を示す病態・疾患
・減少する疾患
Alzheimer病, うつ病, うつ病

上昇する疾患
Toulette病候病(一部), 神経性食欲不振病, 統合失調症

 

MHPG | SRL総合検査案内

 

ノルアドレナリンが活発になると、この「MHPG」の量が増え、つまりそれが多いのならば統合失調症が疑われるということです。

統合失調症雛見沢症候群のレベルで表すのならば、およそ「L3+~L4」相当の病状と考えられます。幻覚や妄想が主な症状です。

 

ここまで雛見沢症候群に関わりの深い物質なのですが、やはりこの「MHPG」も、死んだら溶解するなんて記述はどこにも載っていないのです。。。

 

 

 しかしここで諦めるには早いです。進んでみなければ何もわからないので、ひとまずこのまま突っ切ってみることにします。

 

 

 

4.脳脊髄液

 

さて、ここからは連続怪死事件1年目の殺人犯である「人物A」と「梨花」の両者について絡めながら、先ほど出てきた「脳脊髄液」とその検査方法について調べていきます。

 

まず両者は解剖や検査の結果、どうやら検出した「成分」が異なるようです。(確認して)

これについて考えてみます。

 

両者の違いとは何のか。

それは2人の「精神状態(心)」にあると思います。

心の状態がその「成分」に影響を与えるのであれば、殺人犯であり、既に錯乱した状態で無理やり実験体にされた人物Aと、自ら了承し協力的な梨花とでは、その「成分」が異なっていてもおかしくないと考えられます。

 

 

 

 

脳脊髄液検査(腰椎穿刺)

 

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腰椎穿刺の様子

 

そもそも脳脊髄液とは、脳と脊髄を取り囲む無色透明な液体です。

体内に150ml程度存在し、日々500ml(1時間あたり約20ml)が新たに作られています。

 

そしてそれを採取するための検査が「腰椎穿刺(ようついせんし)」です。

梨花のお母さんがあやふやに発言していた以下画像の「何とか何とか」というのは

このことを指していると思われます。

(1回覚えただけじゃすぐ読めなくなります笑 勝手に梨花ママの気持ちとリンクしました。)

 

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参考:「当科における脳脊髄液の検査について」呉医療センター・中国がんセンター

https://kure.hosp.go.jp/pdf/department/psychiatry/zuieki_kensa.pdf

 

 

 

私自身勘違いしていた部分なのですが、この脳脊髄液採取にあたって入江先生が施した処置の内容についてです。

入江先生は本来誠実な人ですし、梨花の検査を行う1年前(昭和55年)には沙都子に対して生きたまま解剖することを躊躇い、梨花の言葉に後押しされて治療薬(C103)の治験に計画を変更したという事実もあります。

そのため、古手家の両親2人に嘘をついたうえで真っ先に梨花の頭に穴を空けるなんて考えられません。

 

また、入江先生は梨花に対する「脳脊髄液採取」について、先に梨花のお父さんにだけ話すシーンがあるのですが、そこでは以下のように話しているのです。

 

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まず、事実の確認から行います。上のキャプチャ画像の一連のシーンの最後に「翌週、その承諾は得られた。」という一文が表示され、実際に梨花の母も検査の内容を何となくではあるものの知っているようです。

そして、梨花の高熱の原因を「何とか何とかという怪しい実験のせい」「変な注射」というキーワードを発言しています。

前者は「腰椎穿刺」、後者の注射というのは腰椎穿刺を行う際に使用する麻酔薬の注射」のことを指していると思われます。

もちろん、この曲解した認識は入江先生の通り誤解なわけで、正式な検査であり、必要な麻酔注射です。

 

他にも頭蓋の穿孔を否定する材料があります。入院期間です。

開頭手術は調べていただければわかる通り、どの病院でも1週間以上の入院を必要といています。

しかし、梨花は描写されている通り1週間経過する前に家に戻っています。

そもそも入院したという描写もありません。

 

最後に残る疑問は恐らくあと一つです。 

なぜ「高熱」が出たのか。

これは腰椎穿刺の有害事象の1つである「急性細菌性髄膜炎だと思われます。

 

きわめてまれに、血腫による神経圧迫、神経根の傷害による下肢筋の
麻痺や穿刺部位からの感染による髄膜炎、脳ヘルニアなどが生じることがあります。

 

https://kure.hosp.go.jp/pdf/department/psychiatry/zuieki_kensa.pdf

 

 

 

この急性細菌性髄膜炎の特徴として、以下があります。

 

ほとんどの小児と成人では、急性細菌性髄膜炎は3~5日かけてゆっくり悪化する症状で始まります。具体的には、全身のだるさ、発熱、易怒性、嘔吐などの症状がみられます。のどの痛み、せき、鼻水などがみられることもあります。こうした漠然とした症状はウイルス感染症に似ています。

 

 

 

 

梨花の母は梨花に対して「周りより発育が悪い」としている点から、感染のリスクが通常より高く、重症化し易かったと言えるでしょう。

 

 

 

ちなみにこの検査は、近年でも精神疾患の診断に用いられ続けているちゃんとした検査です。

調べていくと医療センターのPDFばかりが出てきます…笑

 

客観的な診断・評価法のない、統合失調症うつ病
世界トップレベルの脳脊髄液バイオリソースを用い、
診断・治療の目印となる分子を最新技術で探索。

 

「脳脊髄液で精神疾患の診断を」国立精神・神経医療研究センター

https://www.ncnp.go.jp/general/pdf/ar20152016_10.pdf

 

 

では逆に、昭和58年にもそのような検査は存在したのか?

という疑問を持ちましたのでこれも調べてみると…

 

 

なんと1982年(昭和57年)の研究結果資料が見つかりました!近い!

 

躁うつ病の中枢ノルアドレナリン代謝血漿
3−methoxy・4−hydroxyphenylglyco1(MHPG)レベルを指標とした病態診断

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyorinmed/13/2/13_KJ00003279599/_pdf

 

 

 もう少し前には無いのかと探したら、今度は1977年(昭和52年)の資料にもその存在が書かれていました。

 

■各種神経系疾患における髄液 免疫グログリンE(IgE)動態

http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/1/17180/20160527230145742993/89_913.pdf

 

 

 

 

 

 

しかし、意気揚々とここまで書いたところで再びゲームを進めたら、どうも怪しいのです。

 

「IgE」という単語が記載されていた鷹野さんのスクラップ帳は、何冊も何冊も似たようなものが存在しており、それはまるで、代々古手家に伝わる複数の「禁書」と同じような雰囲気を持っているのです。

それらと同じように、スクラップ帳も我々を煙に巻いているのではないかと思ったのです。

実際に、レナ・魅音・沙都子は過去に鷹野さんの持つ、別々の内容のスクラップ帳の内容をそれぞれ読まされていて、異星人だの地底人だのと話がややこしくなっています。

 

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罪滅し編より

しかも、圭一が魅音にスクラップ帳の中身について質問しているシーンで「確かにそうだ!」とハッとしてしまうくらいには、私もこのスクラップ帳に捕われてしまっていたことに気づいたんです。。。

 

考えてみれば、秘匿性のある研究内容なのに、赤の他人に真実そのままが書かれている書物を渡すわけがないのです。

けれども、こうして我々に見える形で提示されたということ、そして「古手家の禁書」の存在と似ているということは、ヒントが混じっているのでは?伝えたいことは別にあるのではないか?そう思ったため、別の角度から攻めなおしてみることにしました。

 

 

 

5.アレルギー反応と雛見沢症候群

 

ここで「IgE」のお話に戻してみましょう。

いくら鷹野さんのスクラップ帳というオカルトチックな内容の中、突然出てきたこのワードに意味がないとは思えません。

これを調べるにあたって目に入ったのは「アレルギー」という言葉です。

食物アレルギー、金属アレルギー、花粉もそうですよね。我々にとって非常に身近な体の反応です。

 

そこで注目したのは、アレルギーってどういう仕組みで起こってしまうのか。という点です。

 

 

私たちの体には、ウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに体内に「抗体」がつくられ、これら外敵をやっつけようとする「免疫」というしくみがそなわっています。

ところが、この免疫のしくみが、食べ物や花粉など私たちの体に害を与えない物質に対しても「有害な物質だ!」と過剰に反応して、攻撃をし過ぎる結果、逆にマイナスの症状を引き起こしてしまうのが「アレルギー」です。本来は体を守るはずの反応が、自分自身を傷つけてしまうアレルギー反応に変わるのです。

 

 

 

「本来は体を守るはずの反応が、自分自身を傷つけてしまうアレルギー反応に変わる」

この部分が特に、L5発症者の症状と似ているのです…!

 

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カケラ紡ぎ 赤いカプセル薬 より

 

 

これを踏まえた上で、以下の画像の文章を

 

マスト細胞→心

アレルギー反応→疑心暗鬼

IgE→疑心

病原体→人に罪を求める心(=悪い心)

寄生虫→慈愛の心(=善い心)

レセプター→受容体

 

上記の通りに差し替えて読んでみます。

 

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罪滅し編より

 

『疑心は心を刺激し、その結果、分泌されるヒスタミンセロトニンは疑心暗鬼を起こすことでも知られている。

この反応は人間にとって不快なものだが、人体にとっては悪い心を駆逐するために起こす、止むを得ない反応なのである。

だが善い心は、これによって駆逐されることを逃れるため、疑心を不活性化させる物質を分泌する。

この結果、不活性化した疑心は心の疑心受容体を刺激せず、刺激物質を分泌しない。

その結果、抗原抗体反応である疑心暗鬼が発生しない。

つまり、善い心の寄生を受けた人体は、疑心を多く分泌し、かつ疑心暗鬼を起こさないのだ。』

 

 

恐らく、差し替える言葉としてもっと適切なものはあるとは思います。「IgE→罪」とか。

ヒスタミンなど、差し替えてない文言があるので文章自体はもちろん崩れてしまうのですが、それでも「ひぐらしのなく頃に」を感じませんか?

 

これは1つの例ですが、仲間を信じられなくなっている圭一に対して、梨花ちゃんが頭を撫でているシーンが浮かんでくるんです。

 

 

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軽度な疑心であれば包み込むこともできるでしょうが、部活メンバーの過去は総じて重たいのでブレーキが効きにくいと思われます。

 

 「アナフィラキシーショックと同じで、仮に異物が完全に取り除かれても、人体側に過剰な反応を示す体質が作られてしまいます。」 と入江先生が仰っていたのは、一度植え付けられた強いトラウマはどのような形であっても、生涯自身を苛み続けるということでしょう。

トラウマの克服は容易ではない。ということです。

エウアさんの言っていた「記憶の累積は不可逆的だ。」という言葉も、ここにかかっているように思います。一度知ってしまったら、 知らない状態には戻れないのです。

 

ここまで分かってようやく、生きている内に解剖しなければ検出できず、死んだら溶解してしまう「成分」の正体が「オヤシロさま信仰」だと気づいたのです。

人の死とはつまり、脳の死。死んでしまったら、その肉体から心は無くなってしまいますから。

 

 

H173の正体

 

雛見沢症候群がアレルギー反応をモデルにしていると分かったのなら、これも分かるはずです。

L3以上の患者に注射をすることによって、強制的にL5へ至らせる薬。

鷹野さんが、雛見沢症候群がアレルギー反応に似ていることから知見を得て開発させたのが「H173」ということです。

 

引き続きアレルギー反応について調べていたらやっぱり出てきました。

偽アレルギー反応という言葉が。

それを故意に発生させるため、偽アレルギー反応を起こすと報告されてきたある麻酔薬を改造したのです。偽というのがまたハマりますね。

アレルギー反応の型は「Ⅰ型:アナフィラキシー型」

通常数分〜2,3時間での発症ですが、そのタイミングの調整は研究開発の成果と言えるでしょう。

 

 

免疫化学、免疫病理、生物学などの進歩にともない現在ではアレルギーとは生体が既柱において異物に接触し、(抗原・アレルゲン)、感作された状態で、再度同一物質や類似物質の侵入をうけることによって起きた抗原抗体反応の結果もたらされる病的過程をいう。

そこで薬物アレルギーとは医療に用いられる薬剤を抗原とした抗原抗体反応が人体に障害的に働くために生ずる疾患

 

Ⅰ型アレルギー反応のアナフィラキシー型は免疫グロブリン中のIgEと関係があることからIgE dependent reaction(依存反応) といわれている

 

 <総説>局所麻酔薬アレルギー  ───北海道医療大学学術リポジトリ

https://hsuh.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=7282&item_no=1&page_id=13&block_id=17

 

 

 

 

ちなみに富竹が雛見沢症候群L3相当に至ったその原因(感染源)は、疑うことも無く鷹野さんです。だいぶ怖がらせていましたね。

とはいえ、H173の1回目の投与を終えているので、幻覚作用が多少出ている可能性もあり得ると思います。

 

しかし重要なのは、このH173は結局のところオヤシロさま信仰の寄生とは何も関係無しに、同じ人に2回投与すれば偽アレルギー反応が引き起こされ、死に至ってしまう。という点です。

雛見沢症候群の発症レベルは全く関係ないのです。(自分の祟騙し編の記事を自分で殴っている感覚ですね…笑)

 

一応これも触れておきますが今回は関係ありません…沙都子が入江先生に教わっている注射の針は同じものを使用してはならないというルールです。

 

 

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皆殺し編より

 

 

 

ここから「ひぐらしのなく頃に業」の話に移っていきます。

先生の言いつけを守るという沙都子、そして盗んだH173のケースの中身。

 

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ご覧の通り、シリンダーと注射針は1本ずつ、そしてH173の薬剤は1つだけです。

沙都子が持っているであろうC120用の注射針はあるでしょうが、結局のところアンプルが1つしかないので関係ありません。

 

H173の薬剤が「バイアル」ではなく「アンプル」に入っていることから、1回で使い切ることを想定して開発されていると想像することができます。

 

 

バイアルとは注射剤を入れるための容器で、ガラスもしくはプラスチックでできた瓶にゴムで栓をしたものを指す。微生物の侵入を防ぎ、無菌状態を保つことができる。

バイアルに入った注射剤を使用する際は、ゴム栓に注射針を刺して中身を吸い出す。蓋を開ける必要がないため、注射剤を一度で使い切らなくても良いというメリットがある。

注射剤を入れる容器として、すべてガラスでできた「アンプル」が古くから使われているが、アンプルは一度開栓すると使い切らなくてはならないうえ、開栓時に怪我をする危険性があるなどのデメリットがある。

 

バイアルとは | 製薬業界 用語辞典 | Answers(アンサーズ)

https://answers.ten-navi.com/dictionary/cat04/3362/

 

 

富竹さんの発症過程はこうです。

 

雛見沢に入るときにH173を投与され、身体にその薬剤の抗体を作らされる。

※1人に対してアンプル1本分の投与で、適切に効果を得られる。

 

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郷壊し編 其の七 予防薬の準備

 

2回目のH173の投与。既に1回目の注射で抗体が作られてしまっているため、再度同一物質の侵入を受けると、アナフィラキシー型の偽アレルギー反応を起こす。

薬剤の作用によって悪夢・幻覚を見て錯乱。角材を持って暴れ回っていたのもこれが理由。

薬疹により喉を掻きむしって死亡(http://www.saitama-med.ac.jp/lecture/materials/15-H1803-2.pdf

というわけで、1本しか盗んでいない沙都子には他人を疑似発症させるための用意ができていません。対象者に抗体が作られるだけです。

大石にも、それ以降の赤坂〜圭一に対しても無理です。大石は状況的に雛見沢症候群L3-くらいにはなるかもしれませんが、それとH173は無関係ですから。

 

つまり、神の干渉無くして、あの大石発症はあり得ないということです。

私が書いた、沙都子の指パッチンでの「結果」の書き換えを適用したいところですが

あの力は「物理法則(世界のルール)」を乗り越えられないと考えているため、疑似発症に至る「過程(対象者に抗体ができていること)」をクリアできていなければ不可能となります。

(※指パッチン特殊能力説は綿明し編で否定されましたw)

 

 

そういえば、あのシーンだけ不思議な鈴の音が聞こえましたね………?

 

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祟騙し編 其の四より

 

このタイミング良く鳴り出す「チリン…」という鈴の音にも、ちゃんとした意味があると考え調べてみると…

 

 

 

神社では、「鈴」がよく目につくかと思います。拝殿入口(向拝)に吊してある大鈴(坪鈴)を始め、巫女が舞いを奉納するときにもよく鈴を手にしています。また、交通安全などのお守りや守護破魔矢破魔矢)などにも小さな鈴がついていますよね。

 古来より鈴には「邪なるものを祓う力」があると考えられてきました。注意すべきは、鈴そのものにではなく、「鈴の音」に力があるということです。向拝の大鈴は鳴らさなくてはお祓いの意味がないのです。確かに、あの大きく厳かな音を聞けば、身が引き締まって邪心や悪霊は吹き飛んでしまいそうです。交通安全の御守に付いている鈴も、車内に吊せば振動で音が鳴ります。そう、車内の邪なるものを祓うためです。そういった意味では、鈴付き守護矢もちょっと手荒に振り回すくらいのほうがよいのかもしれませんね。

 もうひとつ。鈴の音には「心を引きつける」力もあると考えられました。奉納舞などで巫女が手に持ち鳴らす鈴は、こちらの意味です。澄んだ鈴の音で神様の御霊(みたま)を引きつけ、御霊の昂揚を期待し、より大きな御神徳を得ようというわけです。

 参拝時に大鈴を鳴らすのも「神様の御霊をお呼びするためである」と説明される神職の方も多いようです。確かにそういった考え方もあるのかも知れませんが、その場合は少なくとも澄んだ美しい音色の鈴に限っての話でしょう。大きな鈴(坪鈴)は「お祓い」、小さな鈴は「御霊を引く」と憶えておくとよいかもしれません。実際に大きな鈴と小さな鈴の両方を吊している神社もよく見かけます。両方の意味でそうなさっているのでしょう。

 

「鈴」について - 神社と神道の豆知識 - 延喜式内 杉原神社

 

他にも「神のおとづれは“音連れ”」という考え方もあり、共通して神様の世界と人の世界が繋がったことを意味していると考えられます。

 

この作品の神様ができることといえば、巫女に夢を見させることです。

これは巫女である沙都子や梨花よりも一段上の力です。

あったかもしれない2人のIFの世界。それらが融合し、ここからハッキリと描写されていくという合図なのです。

本来であれば有り得ないことが、梨花と沙都子目線で、勝手に起こっていくのです。

例えトラップで注射対象者が気絶して、沙都子が注射を実際に打ったという描写がされても、それは神の力によって可能であるかのように見せられているだけなのです。

脚本の書き換えと言いましょうか。

この、梨花からは観測できない第三者視点で映る沙都子の表情とも意味が繋がります。

 

 

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猫騙し編 其の弍 より

 

 

 

 

ひぐらし業」と繋がる点はまだあります。前述の「夢を見させている」ことの暗示としても働いている、猫騙し編 其の参」で描写されるこの薬剤です。

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カタラールと読めるこの注射剤は、他の方も予想されていた通り「ケタラール」が元ネタと思われます。

 

沙都子が盗んだ注射剤=H173=麻酔薬=ケタラール=悪夢(ケタラールの作用)

 

このように全てが一本の線で繋がっていくのです。

 

ケタミン(英語: Ketamine)は、アリルシクロヘキシルアミン系解離性麻酔薬である。日本では麻酔薬のケタラール(第一三共)として静脈注射剤筋肉注射剤がある

 

医薬品インタビューフォームには、15%前後の者は麻酔からの覚醒時に「夢のような状態・幻覚・興奮・錯乱状態」などの症状が現れると記載されている。通常は数時間で回復するが、24時間以内に再発することもある(フラッシュバック

 

 

 

6.三大神経伝達物質と圭一・レナ・梨花

そろそろまとめに入りましょう。

この記事の序盤で「ノルアドレナリン」の引用を入れた際に、赤字にしていた三大神経伝達物質についてです。

 

特にこれは難しいことでもなく…

三大神経伝達物質である「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」がそれぞれ「圭一」「レナ」「梨花」に当てはまるなぁと思ったのです。

 

これらにはちゃんとイメージカラーがあって…

 

ドーパミン:ポジティブの【赤】
快感や意欲をつかさどる

ノルアドレナリン:ネガティブの【青】
緊張感や危機感をつかさどる

セロトニン:安定の【緑】
安らぎや充足感をつかさどる

 

そして俺は赤い炎レナは青い炎だ!と圭一や羽入例えているシーンが実際にあるんです。

 とすると、緑は梨花ちゃんですね!

 

沙都子を慈しみ、癒し続けた梨花ちゃんにはぴったりです。

 

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祭囃し編

 

7.雛見沢症候群をレベル別に状態と症状解説

 

 

原始のオヤシロさま像(信仰)
諸悪の根源。人間性善説を土台としていた時代、悪い出来事は全て神の御業(=オヤシロさまの祟り)とする考えによって生まれた。

人に罪を求める心(誰かのせいにする心)


現代のオヤシロさま像(信仰)
慈愛の存在の神格化。人と鬼(他者に罪を求める心)が融和した状態。

キリスト教の原罪にあたる。

慈愛の心(思いやりの心)

 

 

 

■L1

対象:該当者なし

(現代のオヤシロさま信仰だけを知っている人が対象のため。今の雛見沢に来た時点で祟りの話は必然的に聞かされてしまう。知らない状態には戻れない。)

 

■L2

対象:雛見沢の現住人を含む、村を訪れたことがある人

(現代のオヤシロさま信仰[原罪]原始のオヤシロさま信仰[性善説]の混在)

状況:現代のオヤシロさま信仰優勢

症状:非常に軽微な疑心暗鬼

  

■L3

状況:現代原始のオヤシロさま信仰が拮抗アレルギー反応が出始める。

症状:心因性発熱、統合失調症

 

■L4

状況:原始のオヤシロさま信仰優勢アレルギー反応が強まっている。

症状:統合失調症、かゆみ[(アトピー性皮膚炎+蕁麻疹)/2]

 

■L5

状況:原始のオヤシロさま信仰完全に囚われている慈愛の心を失い、アレルギー反応が抑えられずやがて自害する。

症状:統合失調症かゆみ寄生虫妄想

 

 

 

結局、途中まで調べていたノルアドレナリンやらMHPGは、雛見沢症候群の症状に関連するものだったということです!

入江先生が連続怪死事件1年目の犯人を解剖した際に至った答えは、こちらのことを指していたのでしょう。

鷹野さんはその犯人に対する「反応実験」によって、症候群とアレルギー反応との類似性を見出したのでしょう。

梨花への腰椎穿刺を依頼するシーンの中で、 病原体についての考えが分かれてしまっていることが読み取れます。

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8.その他疑問点の解決

 

①雛見沢から離れた距離・時間が大きいほどに発症確率が上がる?

鷹野さんのスクラップ帳に「異常なホームシック」についての記述があります。

基本的には、雛見沢という土地に大きな希望や、癒しを求めている人に限ってホームシックのような状態になるのでしょう。

 

罪滅し編魅音によると、近年の雛見沢の過疎化は問題となっているらしいです。

ただの村人が雛見沢から出ていって仮に全員発症して凶行に走っているのだとしたら、もっと村の中でその話が話題にされるはずだし、雛見沢から絶対に出ては行けないと村人全員が思っているはず。

 

そもそも主人公もその周りの部活メンバーもみんな過去が重く、村の一般人と一緒にして考えてはいけないでしょう。

 過去に強いトラウマを持っていると、精神疾患アナフィラキシーショックのように再発する可能性が高くなると思われます。

 

  

②C120について

現実にある精神安定剤が元ネタです。

健常者に使うとショック状態や言語不能、行動異常、強迫観念などの恐ろしい症状が現れるものも多いです。

ただし、現実のものと違ってC120には依存性はない模様。 こちらも研究開発の成果と言えるのだと思います。

 

また、これらには注射剤も存在します。 しかし、毎日の注射が必要なものは見つけることができず、現代では注射剤というものは2〜3週間ほど効果が持続するという優れものになっています。

 

ドパミン効果主体の薬など現代にはC120に近い薬もあるようですが…。

 

あと、調べるうちに日本の精神薬物療法史なんてサイトも見つけましたが、あまりにも薬の種類が多すぎて訳わからないので投げ出しました😉笑笑

 

 

③女王感染者とは?

今までに記した通り、オヤシロさま信仰の大元。ということです。

現代のオヤシロさまの方ですね。

女王の近くにいれば症状を抑えられるというのも、本編ではよく目にした光景かと思います。

大抵他の要因に押し潰れて負けてしまっているわけですが…。

 

 

 

④喉が痒くなる理由? 

アトピーのサイトのこの文章が一番適切なように感じましたので引用します。

 

圧迫や脅迫、身に差し迫った危険を感じたとき、アドレナリンが盛んに分泌され動悸が高まって身体は「戦闘態勢」に入ります。

ストレスがかかった状態ですがこのときに痒みを伴うことが多いとされています。

危機が去ると平静に戻りますが、多忙な現代生活ではつねに何らかのストレスに晒された状態がつづき、絶え間なく痒さがつづくことになります。

  

心理的要素|特定非営利活動法人日本アトピー協会

 

 

6/17 追記

⑤猫アレルギーの治療と梨花と沙都子の関係について

アレルギーは現代医学でも完治ができない難病なのですが、猫アレルギーの人が家猫と一緒に住むうちに慣れてしまうように、同じアレルゲンを摂取し続けることによってその症状が治まっていく可能性があります。

 

ちなみにこの話をしてくれた知人は、家猫はOKだけれど、他の猫はダメらしい。

 

この話を梨花と沙都子の関係にも当てはめることができるのです。

あの手この手を使って沙都子の心を解いてほしいですね^^!!!!!!

 

猫じゃなくてもこういうお話があります👇


 

 

 

おわりに

 

こんなカロリー高めな記事を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます…!!!

雛見沢症候群についての新しい見方、結論を出せたと思います。

鬼狩柳桜が全てを繋いでくれているという感覚です。

 

今まで自分で考えてきたものが、今回の発見でより強固になったと思いました。

ここまで繋がるのにまるで的外れだったとしたらガックリきちゃいそうです笑

挑んだ上での敗北なので、それが勝負ということなのですが🙄

 

感想などなどあればお気軽に、コメントでもTwitterの方にでも!

 

軸が定まったので、あと大きな記事を1本出したら、卒までは今までの記事を見直して再び構築し直そうと思います〜〜〜では!!

 

 

この記事は、自分の解答を元に構築しています。

時間の経過とともに少し結論が変わっていたりするので噛み合わない部分もあると思いますが、後に簡潔にまとめた記事を出そうと思います。

 

 

今となってはガバガバな部分が多い祟騙し編

 

大団円ルートを見出した猫騙し編〜卒

以降の基盤となる鬼狩柳桜の解釈についてなど色々

 

③夢の世界のルールを解いていく祭囃し編〜郷壊し編

 

鬼狩柳桜についての再考と羽入の動機について探る

 

⑤業の世界を作り上げた者(次はこちら!)

閲覧ありがとうございました!🌙

 

『神様のシンドロームひぐらしのなく頃に業/卒 本気で解答してみる「雛見沢症候群とは」

                                     〜完〜