つきのひかり(ひぐらし 業/卒/巡 解答と考察ブログ)

ひぐらしのなく頃に業/卒/巡の解答あげて挑戦したいブログ「鬼狩柳桜を永遠に心に禁じなさい。」©2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会

ひぐらし業/卒 当ブログにおける考察の前提まとめ

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何度間違い続けた日々を 解いて結び直すように


 

 

閲覧ありがとうございます!

月詠🌸 (@higurashi_moon) | Twitter と申します。

 

この記事は、現時点での私の考察の前提(土台)となっている事柄をまとめたものです。

現行で書いているひぐらし卒の考察記事だけでは、私が何を考えているのかわかりにくいかなと思ったので…。頭に入っていることを書き出しました。

(※あくまで私の頭の中でそうなっているだけなので、様々な解釈があって良いと思いますし、他の方の解釈を否定したいというわけではありません。)

 

 

基本的には原作8編(無印+解)と礼(賽殺し編)、そしてそれらのTIPSだけで業卒も考えるようにしてきました。

卒業問題が原作祭囃し編の最後で出題されていたので、そこまでの情報でほぼ全てわかるようになっていると思ったからです。

 

ひぐらし業終了後から色々と考え、ブログに書いてきましたが、「祟明し編 其の壱」までを視聴した上で少し考えが変わった部分もありますので、今までの記事の内容とここに書いてあることが少し食い違っていても、そういう事だと思っていただければ幸いです。

 

 

 

 

0.プレイ実績

「なく頃に」シリーズのみ記載します。

最初はひぐらしのアニメ版からで、以降 ひぐらしうみねこ→キコニアの順に読んできました。

 

ひぐらしのなく頃に(主にCS版奉。原作は一部のみ。)

鬼隠し編祭囃し編

憑落し編盥回し編染伝し編昼壊し編、影紡し編、宵越し編賽殺し編罰恋し編、言祝し編、アウトブレイク

現壊し編、心癒し編

 

アニメは全て視聴済み。

 

※業卒のように竜騎士先生がプロットを書いたり、直接執筆されたもの以外は他の作家様のフィルターを通した物語であるため、作品の設定的な部分は半信半疑で読んでます。(ひぐらし命など)

 

 

うみねこのなく頃に

EP1~EP8

 

※本編にあたる部分だけ知っています。1周しか読めていないのでざっくりとした理解度です。

 

 

■キコニアのなく頃に

Phase1

 

※1周しか読めていないのでざっくりとした理解度です。

 

 

 

1.物語

 

■結末・物語の目指すところ

 

絶対の絶対のハッピーエンド!!!!

※ただし羽入は復活しない。 

 

以下は川口監督のインタビューにて

「確実に納得していただけるエンディングになっていると思います。それは皆さんの想像とは少し違う形になるかもしれません。新たなる『最高のエンディング』をお見せできるかと自負しています。」

この発言の”少し違う形”が羽入の存在のことだと考えています。

梨花の親離れ。もう繰り返すことのない人間らしい生活に戻れるようにという願い。梨花には自分の手で生き様を選び取ってほしい。

 

梨花と沙都子、2人が辿り着いた最後の世界で、たった一度しかない人間らしい生活を歩み直す物語。

 

夢の夢のぶつかり合いが、夢と夢の調和に。

 

罪を認め、赦し合うことでみんなの”夢”が叶う。

 

古手桜花の教えの復活

オヤシロさま(古手梨花)の復活

 

 

一緒にいていい証としての「誓いのキスEND」!!

  

 

 

■物語の過程について

後述する鬼狩柳桜の解釈に加え、フレデリカ人格と古手梨花との統合がされた際に今までの記憶を失っていなかったことから、心の鬼(赤目人格[魔女])を殺しても記憶は無くならないという考えであるため、私としては無印→解→業卒と通って作品全体1周のみで物語は終わると思っています。

自分の罪の記憶を失くしてしまうというのは、作品のテーマと外れてしまう気がするというのも一つの理由です。これはメタ的ですが。

超個人的な想いとしては、同じ物語を実は何度もやってましたって言われてしまうと、それこそ祭囃し編などのドラマ性が薄まってしまうなと感じるので嫌だなぁと…💧

 

賽殺し編も通っていないと考えています。

以前の記事にも書きましたが、第9話ではないという竜騎士先生の発売当初の発言と、今回の郷壊し編の導入部分を観て、祭囃し編のエンドロール直前の描写から繋がっていると感じたため。(フレデリカ・ベルンカステルの詩として紡がれていたはずなのに、意思を持って喋り出している。)

 

 

 

 

 

2.世界設定

■現実世界(物質的世界)

皆殺し編まで。

死の瞬間を魂に刻み付けようとする行為はすなわち、自身の肉体の「死」を受け入れること。

 

■精神世界

祭囃し編以降全て。

 

■カケラ世界

繰り返す者の心の中の世界。

足場の崩壊などの現象は、その世界の主の心の寿命、精神の崩壊状況を表している。

 

■カケラ

繰り返す者が想像したIFの物語が収められているもの。

ひとつひとつが1冊の本のイメージ。

 

雛見沢症候群

 雛見沢症候群とは、アレルギー反応をその発症過程のモデルとし、

文化依存症候群を主とした、解釈妄想病、統合失調症 、その他精神疾患が複合したものであり

本作においてその病原体となる寄生虫は、本来の意味である実在する生物ではなく「オヤシロさま信仰」のこと。

思想の空気感染。

 

■H173

偽アレルギー反応をモデルとした注射剤。

1回目の注射で対象者に抗体を作らせ、2回目の注射でアナフィラキシーショックを引き起こし擬似L5発症に至らせる。

どんな人間にも2回の注射で同様の効果を与えられる。雛見沢症候群の発症レベルは無関係。

同時に、1回の注射のみでは擬似L5発症までは至らない。周りの環境等によるストレスだけで雛見沢症候群は進行する。

 

よって、ひぐらし業卒において全ての惨劇は自然発症であり、大石以降の惨劇は"オヤシロさまの祟り"である。

 

 

鬼狩柳桜

『慈愛の心』そのもの。

誰かを敵と認めて物理的に殺すためのものではない。心の鬼を”殺す”ためのもの。

神剣・鬼狩柳桜は1000年間誰もその存在を見た者はいない。剣であるということすら、伝承がつくってきた幻。

猫騙し編 其の四」のラストシーン以降、あの破片が見つからなくなってしまってもおかしくはないと思っている。(沙都子の精神の崩壊)

 

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私の落書きです

 

 

3.人物

主要な4人のみで失礼します。

 

 

古手梨花

これから現代のオヤシロさま像の教義を受け継ぎ、体現していく存在

オヤシロさま(古手桜花)の生まれ変わり

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梨花

 

元々は普通の人間だったが、昭和58年6月という鳥籠に捕らえられることによって解離性健忘を繰り返して自身の死を否定し続け、やり直す度に徐々に精神をすり減らしていった。

やがて慈愛の心を失ったフレデリカ人格が生まれ、自身の幸せを求めて祭囃し編のカケラを壊し舞台に上がった結果、沙都子を不幸にしてしまったが、彼女(猫)は沙都子&エウアの繰り返しによって9回殺され、本来の古手梨花を取り戻した。(九死に一生を得る)

猫騙し編 其の参」の腸流しまでは人格が分かれていた状態で、フレデリカ人格が主人格だった。

竜騎士先生が梨花は主人公でもなければ、プレイヤーでもなかった。」と仰っているのも、この解釈で通ると思っています。

 

元々旧作の皆殺し編までの物語も、「最初の世界」以外は全て梨花が想像(作話)したIFのストーリーであるため、祭囃し編以降はフレデリカ人格が望めばあらゆる人物の言動や性格も変えられる。郷壊し編が彼女の夢にとって都合のいい展開ばかり続いていくのはこのため。奇跡の魔女。

 

梨花の魂は一つしかないけれど、人格は二つに分かれてしまっていた。(解離性同一性障害がベース)

「沙都子→梨花の順番で死んだり消えたりすると梨花の記憶が残らないのは、梨花の魂が沙都子の存在を求めているから。沙都子がいない世界を魂が否定しているから。

旧作において唯一皆殺し編「沙都子→梨花の順番で死んでいるカケラで、祭囃し編スタート時に”無かったこと”になっているのも同じ理由から。

 

あの時の梨花罪滅し編皆殺し編祭囃し編と来ていたはずが罪滅し編祭囃し編という認識になっていた。

 

記憶継承のルールの正体は

「A→B→C」と来てBの世界で沙都子→梨花の順番で死んだ時、それまでの梨花の記憶が全て失われるのではなく、その順番で死んだ世界の記憶だけが抜け落ちる。

よって「A→×→C」と同じ梨花が通る。

 

シャンデリア百合心中したあのカケラの出来事を一部だけ覚えているのに、沙都子の記憶が全て欠落していたのも似たような理由で、「私にあんな態度を取る、私の知らない沙都子」を見てそれを否定してしまったから。

沙都子の死を観測する暇なく2人同時に死亡したことも、記憶範囲がおかしくなっている理由の一つであると推測。

 

つまり、騙し編に連れて来られた梨花は高校二年生時の同窓会まで進んだ梨花

本人が忘れているだけで同一の存在。

記憶が一部残っているルチーア2回目のシャンデリアに潰された時の服装が反映されている。

 

 

 

北条沙都子

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沙都子

梨花と同じく元々は普通の人間だったが、フレデリカ人格によって一度壊され、再度紡がれたカケラの中の世界で、梨花と理想の日々を送ることができなかった。しかし、あくまでも自身の選択を悔いる強さを見せ、「やり直させて…!」と願った。

沙都子と羽入の自身の選択による後悔「やり直したい」という願いが共鳴し、カケラ世界にてエウアと出会う。

しかし、繰り返す者として世界を巡る度に精神をすり減らし、ついには梨花に罪を求めてしまい、幸せすらも疑ってしまった。

現在も二重人格で、白沙都子と赤目沙都子が心の中でせめぎ合っている。 

 

「昔、屋根によじ登って中に入ってしまったことがございましたわね。今でもオヤシロさまは、私を許しては下さらないのでしょうね…」

→いいえ、絶対に許して下さいます。梨花ちゃまが。

 

 

■羽入

不完全な鬼神 完全な母 現代のオヤシロさま像

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羽入

梨花が祭具殿にて初めてオヤシロさまのせいにしたことによって生まれた、古手梨花のイマジナリーフレンド。

梨花と羽入、2人で原始のオヤシロさま”教義”を表現している。

(梨花は事あるごとに「あんたのせい。」と羽入に当たっていた。TIPS:お気に入りのワイン[CS版:お気に入りの飲み物] 等)

 

伝承で言うと1000年前に鬼狩柳桜で古手桜花に切られた後の姿。故に鬼神として不完全実際に1000年前に存在していたのではなく、あくまでも古手家の禁書を読んだ梨花によってそのままの設定が反映されているだけ。

 

ひぐらし業/卒では、古手家の伝承の再現を目指している。

自身が完全に心を鬼にすることで、全ての罪を背負う覚悟でいる。

梨花を信じつつも悪を演じ、貫き通すことで完成された世界に導こうとしている。

 

梨花がもう繰り返すことの無い、唯一の世界に生きるという人間らしい人生を歩めるようにと、自らの意思で梨花の元から去った。それが猫騙し編 其の壱。

 

 

■エウア

完全な鬼神 不完全な母 原始のオヤシロさま像(+現代のオヤシロさま像?)

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エウア

古手家の禁書の内容に則り、鬼狩柳桜(慈愛の心)の封印が解けた影響で、鬼神(羽入)の角の傷が治り、その力を取り戻した。

つまりは完全な角を持つ完全な鬼神として復活を果たした。

 

 

彼女は鬼狩柳桜(慈愛の心)を失った古手梨花のフレデリカ人格に対応していた。

『古手桜花の心を探れ』の記事では、エウアを現代のオヤシロさまとだけ記したが、オヤシロさま本体はあくまでも梨花であって、実際は羽入ではないしエウアでもない。

しかし、鬼狩柳桜を受け入れた羽入も、その羽入を内包するエウアも現代のオヤシロさまの側面を持っていると言える。(鬼狩柳桜を心に禁じてる状態であるということ)

形式としては結局「羽入 - 鬼狩柳桜 = エウア」となるが、原始と現在のオヤシロさまどちらの側面も持っているように見えて、やはりはっきりとしない存在である。

 

羽入もエウアも、鬼神とオヤシロさまの二面性を持ち合わせた神様。

 

羽入本人が生贄となって召喚された形なのか、羽入が完全体となった姿がエウアで羽入の残り香を操っているのかはハッキリしていない。

嘘を言っていたり、ふんわりとした発言が多すぎて判断がしにくい。

両者に繋がりがある事は疑っていない。あまりにも事が上手く進んでいるため。

 

 

 

 

 

以上です!🙋

 

 

それぞれの前提項目について、どういう過程で導き出したかは以下のカテゴリーの記事をご覧ください。

 

 

 

※8/19追記 個人的解釈に基づく時系列の整理やってみました!

 

閲覧ありがとうございました🌸