つきのひかり(ひぐらし 業/卒/巡 解答と考察ブログ)

ひぐらしのなく頃に業/卒/巡の解答あげて挑戦したいブログ「鬼狩柳桜を永遠に心に禁じなさい。」©2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会

『祟明し編 其の弐 考察』ドSとドMは紙一重

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××されたい

 

 

 

いつも閲覧ありがとうございます!

月詠🌸 (@higurashi_moon) | Twitter と申します。

 

ひぐらしのなく頃に卒 祟明し編 其の弐を視聴しましたので、感想交えつつ、ぶわーっと書いていきます…!

 

 

 

 

1.第一関門突破…!

まずはここからです🙏

自分の考えてきたことに対する答えが、ようやくひとつ明示されたので書かせてください…😭

 

 

沙都子が二重人格っぽいという考えは、このブログを始めた当初からずっと軸にしてきたものであったので、それがようやくわかる形で描写されて正直めちゃくちゃ安心しました…

 

梨花と沙都子は二人とも家族を亡くしていたりと、家庭環境が恵まれてはいませんでした。

そういった心の土台となる部分が既に失われている状態であるため、精神疾患が見える形で表に出てきていてもおかしくはないと思ったのが始まりだった気がします。

 

また、ひぐらし業最終回を迎えた後に沙都子が多くの人に叩かれているのを見て、「じゃあ、どうしたらこの子が許してもらえるようなトリックを用意できるのだろう」と考えていたのも、もう一つのきっかけだったと思います。

 

 

以下は引用です。

※祟騙し編の記事の内容はこの時の私のひぐらし知識が無さ過ぎて、もはや半分くらい信用ならないので流し読みでお願いします。。。🤣

 ・沙都子の心の中の、最後の砦

 

 さて。

ここまで祟騙し編にてどのように惨劇が形成されていったのか書いて参りましたが

「なんだよ、やっぱり沙都子が悪いんじゃないか😕❕」

と思われた方に向けて、 いや、そうでなくても知って頂きたい。

業/卒の沙都子を理解する上で、重要であると考えるこちらをご紹介します。

それは…

 

 

解離性同一性障害

 

 

です。

 

解離性同一性障害とは…

一人の人間の中に全く別の性別、性格、記憶などをもつ複数の人格が現れる神経症


 

のことです。

 

原因は主に、家庭内での暴力(心、体、性的なもの)・虐待、家庭外でのいじめです。沙都子の場合、幼少期からほぼ絶え間なく原因となる環境下に置かれていたことが影響しています。

業では描写されていませんが、父親は何度も入れ替わり、唯一の実母も3年前に他界。

その後叔父夫婦に引き取られた後も虐待を受け、支えてくれた兄の悟史も突然いなくなってしまいます。

もうやめてあげてよと言いたくなるほど、十分に傷ついてきた過去があります。

 

部活メンバーと仲良く過ごせていた期間は、いつだって沙都子に束の間の癒しを与えてくれました。 純粋にその時間を楽しんでいる沙都子は少しだけ、心が回復していたことでしょう。

しかし、時が経つに連れて魅音の卒業、その一年後には圭一とレナの卒業と、沙都子が心の支えとしていた仲間たちが次々に旅立って行きます。

それでも、同い年であり一番の親友の梨花だけは唯一、ずっと一緒にいてくれました。

だからこそ素のままの沙都子でいられたのだと思います。

私たちにはとてもあっという間のことに見えてしまっていますが、圭一とレナが卒業し、部活メンバーが分校に2人だけの期間って、中2〜中3の「2年間」もあるんですよね。

梨花だけが、寂しさを埋めてくれる。絶対的な安心感を得るのも2年あれば十分です。

変わらずにずっと、隣で優しくしてくれるんですよ?

そんな梨花と離れるだなんて、最早考えられるはずもありません。

 

 

それが、積み上げてきた二人の絆が、高校へ進学した途端無かったことにされる。

 

今までの時間はなんだったの?

 

ルチーアに誘ってくれたのも、一緒にいたいと思ってくれていたからじゃないの?

 

これがどうやら旧作においては、既に梨花に適用されているらしいと理解した時に「郷壊し編」が『ひぐらしのなく頃に 第9話』じゃないか?という考えに繋がっていきました。

 

それが正しいのか否か明かされるのかはわかりませんが、今は自分を信じていきたい気持ちしかないです。

 

 

 

 

 

2.祟騙し編と祟明し編の差異について

 

さて、本編考察に入っていきます!

 

鬼騙し編⇔鬼明し編/綿騙し編⇔綿明し編とそれぞれ比較していくと、所々に相違点があったというのは明らかだったと思います。

 

あれだけはっきりと”違い”を見せつけてきたのに、「祟明し編 其の弐」まで来て、それがめっきり無くなってしまっているです。

 

ということは、これも意図的ということですよね。

  

 

これまで私が示してきた結論の中で、こういった描写の矛盾について最もパズルのピースがハマる感覚を覚えたのが以下です。

 

沙都子視点の物語とされている各明し編内だけでも変わらず矛盾が生じているのは、表舞台で暗躍し続ける赤目沙都子の行き過ぎた行為(魅音殺害等)を、白沙都子が「私じゃない!」と否定し続けているから。

つまり、白沙都子は赤目沙都子の存在や行動を"認めていない"ということ。

(※エヴェレットの多世界解釈に近いです。)

 

 

そのために各惨劇の結果の描写は2つに分かれている。

鬼騙し編ではまるで「第三者犯人Xに梨花と沙都子が殺された」ように見せられたが、

実際に起きていたことは「梨花が自殺し、沙都子も自殺した」

綿騙し編では「第三者犯人Xが沙都子と魅音を殺したか、魅音によって沙都子が殺された後に魅音が自殺した」かのような描写だったが、

実際に見せられたのは「沙都子が魅音を殺し、沙都子自身も自殺」

 

 

 

例えば、鬼騙し編では14日の天気は朝から「雨」でしたが、鬼明し編では「曇り」でした。

 

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←鬼騙し編 其の壱 鬼明し編 其の弐→



 

惨劇のシーンに限らず、こういった描写にも2人の沙都子の心が反映されていると考えると、それぞれの心境が天気に映し出されていると考えることができるのです。

 

騙し編を白沙都子、明し編を赤目沙都子と考えて当てはめてみると凄くハマるんですよ。

泣いている人格と曇っている人格。

 

空を仰ぎ見ながら雨に打たれる自分を想像してみてください。

たくさんの雨粒が自分の頬を伝って、泣いているみたいに映りませんか?

 

 

ここに合わせて鬼明し編・綿明し編の沙都子を思い返してみると、この二編は無理に演じることなく、赤目沙都子が素直に「悪」の道を突っ走っていましたよね。

 

ところが祟明し編ではどうでしょうか。

赤目沙都子の魔女らしい言動を見せたかと思えば、突然しおらしくなったり、物思いにふけるような場面があったり。

明らかに前の二編では見せなかったこの二面性が、同時に私たちに見せられているのです。

 

完全に分かれていた二つの人格が、沙都子が演技をすることで同時に存在している。

演技として喋っている言葉に本音が混じっているから、2人が疑似的にも同じ感情を抱いている。同じ方向を向いている。

 

だからカケラの中の描写に矛盾が発生しないんです。

 

 

 

 

 

3.圭一が見た夢

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祟明し編 其の弐 6月13日の朝

レナ「圭一君の夢に沙都子ちゃんが出てきて、それでお寝坊さんだったんだよ~!はぅ~!」

圭一「おいレナ!その言い方は誤解を招くだろ?!」

 

圭一は自身が見た夢の内容について「沙都子」が出てきたとレナに話したようです。

しかし、祟騙し編で私たちが見たのは「鉄平を殺している圭一の夢」でした。

 

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祟騙し編 其の弐 6月12日の夜の夢

 

と、一見圭一は騙し編とは全く別の夢を見たと思ってしまいそうになりますが、彼は鉄平を殺す夢と沙都子が関係していることに気づいている…という風に考えても良いと思います。

 

圭一に限らず、レナや詩音も他のカケラの記憶を思い出したりする時、どうしてそうなったのかという経緯まで理解しているからです。

 

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罪滅し編 #23過去の痛恨

 

…なのですが、沙都子が圭一の夢に本当に出てきたのだとしても、それはそれで「沙都子のSOSサイン」を表しているのかもしれないと読み取れたりもして、どちらの解釈も成り立つような気がするのですよね。

 

 

夢と言えば、ルチーア学園の沙都子の寮室のイラストについて思い出したのでぺたり。

 

 

 

4.沙都子の心情

 

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沙都子「叔父様と私は家族でございますの。一緒の家で暮らすことは、当然ですわ。」

梨花「違うのです!叔父や叔母に、沙都子達がどれだけ傷つけられたか…そんなのは、家族ではないのですよ!」

 

そんなのは「家族」ではないと、自ら否定する梨花

沙都子が梨花にどれだけ傷つけられてきたか、記憶が無いから梨花にはわからないという…😔

 

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梨花「学校には…来るのですよね……僕と一緒に。」

 

これもルチーア学園のこと思い出させるセリフですね……

 

 

 

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沙都子「叔父様が心配してくださる…そのお気持ちだけで、私は前を向くことができるんですの。」

「もし、外で辛いことがあったとしても、この家に帰れば家族はいる。それが、どれだけ心の支えになるか…」

 

うわああああん梨花ちゃまぁぁぁあぁぁぁあ😭😭😭

 

 

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梨花「僕と一緒に学校へ行って、放課後は僕のお家へ帰るのです。」

 

”僕たちの”って言ってくれえええええええ😭

 

 

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←鬼明し編 其の壱 祟明し編 其の弐→

 

歪んだ鏡に映る自分でさえも……!

 

 

  

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沙都子「私は大丈夫ですわ!これくらい、どうってことございませんの…!」

 

嘘だ…😩

 

 

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沙都子「離してしまったら、この家からまた家族がいなくなってしまいますわ…!私を…もうひとりぼっちにしないで……」

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沙都子「嫌なことは何もかも忘れて…2人で、穏やかに過ごしたい……それだけが、私の囁かな願いでございますのよ…」

 

もう言葉が出ない………😞

 

 

 

 

 

 

5.精神崩壊への道

 

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皆殺し編

 

いやあああつらい……!

結局のところ、祟騙し編(祟明し編)の沙都子の"撫でられる前に手を弾く"という行為も、演技ではなくて並列世界の記憶が入り混じり始めて本当に苦しんでいる」ということだったんですね…?

 

今まであんなに名女優っぷりを発揮していたのに、突然下手な演技のようになっていたのはこういう事だったのかと…!!

 

そして、猫騙し編のあのびっくり箱の行動も、ここと同じ現象が起きているということに😥

 

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祟騙し編 其の弐
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猫騙し編 其の四

 

ここ、凄くないですか?

 

ひぐらし時点では

「吐いている演技をしている?=沙都子黒幕説」を強固にした演出だったはずなのに、

 

ひぐらしでは
 「実は本気の演技ではなく、むしろ結構素で苦しんでいた」というシーンに…!

 

重要なシーンであることは間違いなかったはずですが、こんなに見方が変わるような描写であったとは思いませんでした…!

 

自分の本当の想い、願いを演技でも口にすることで改めて認識し、やっていることとの乖離に苦しんでいる沙都子。

 

 

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祟明し編 其の弐

 

このカケラというテレビ画面を通して、沙都子がエウアに許しを乞うているように見えるのも、きっと意図的なのでしょうね…怖い。

 

 

そして今の沙都子にとってのエウアは、こういう風に映ってしまっていると...

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ひぐらしのなく頃に業 OP

 

 

加えて、祟騙し編 其の伍の圭一VS鉄平のシーンで赤い世界がチカチカと点滅していた理由も、沙都子の赤目のちらつきと重ねて良さそうです。

このシーンだけ、綿明し編の沙都子VS魅音等の完全に赤い世界と表現が異なっていたのも、2つの人格が表に出ているというある意味対等な状態でせめぎ合い、苦しんでいるからということだったのかと…

 

 

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祟明し編 其の弐
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祟騙し編 其の伍

 

 

 

 

6.エウアと羽入の残り香

 

 

やっぱり視聴1周目じゃこういうの見落としますね…エウアさんが”良"すぎて目がいかなかったです。

私は今回の祟明し編 其の弐をテレビで観たのですが、2周目はdアニメで確認したため、一先ず放送版と配信版で色が異なるということはないようです。

 

背景指定ミスとかだったら悲しいですけど、とりあえずは信じたいと思います…

エウアさんについても裏でこっそり明かされていくの、面白いですね。

 

これ、突然エウアさんが茶目っ気発揮してウィンクしているみたいに思ってしまいますが、いやいやいや!怪しいですよ!!(素敵な二次創作やひぐらし業アンソロを摂取してしまった後なので尚更素直に受け入れてしまいそうになる😇)

まずはしっかり疑って、前後のシーンを検証します。

 

結論から言うと、エウアが右目を閉じている時は羽入の残り香を操っている状態。

ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

おわりに

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

沙都子が梨花の考え方を変えた。いつの間にか見えなくなっていた、人の痛みを思い出させてくれた。

この長すぎるすれ違い、絶対に終わらせてくださいよ。。。

 

 

次回は「祟明し編 其の参」ですか?!

騙し編の其の参と其の四はほぼ圭一たちの話なので大胆にカットできるはず…なので一気に物語が加速すると思っていますが、どうなんでしょうか。

 

 

 

そういえば最近、首の左側がズキズキと痛むことがあるんですよね。

もしかして、私の精神もぐちゃぐちゃになってきてる説ありますか????

 

あの沙都子ゴロゴロも制作会社が放送終了直後に原画公開とかいう、明らかに”笑わせに”来ている描写だと思うんですよ。

笑ったり泣いたりを30分間でごっちゃまぜにしてくるの、私も一緒におかしくなっちゃいそうで怖いですよ!!笑

 

それではまた…