『鬼明し編 其の参 考察』第三者視点の描写の書き換えについて 他
はじめに
閲覧ありがとうございます!月詠 (@higurashi_moon) | Twitter
と申します。
梨花ちゃまの自殺シーンで私も喉が閉まって息ができなかったです!恐ろしい。
さて、鬼明し編 其の参を受けて、今回も書いていきたいと思います〜〜〜 !
ていうかもうこの大見出し要らないのでは???
1.鬼明し編 其の参 考察
解答編に入っても、梨花の違和感描写出し続けてほしいなぁと思っていた矢先に、ゾンビ鬼のこのカット!そしてこの表情ですよ!!!
単純にゾクゾクしたのもありますが、ひぐらし業の物語を始めてしまったのはフレデリカ・ベルンカステル人格だと思っている関係で求めていた描写でもあったので、そういう意味でも内心喜んでしまいました🤣
本人からしたら一種のからかいの延長線上なのでしょうが、こうやって絵にされると中々インパクトがありますね笑
では、一番気になる惨劇について考えていきたいと思います。
通報者は誰?という問題について、知恵先生の発言と魅音の登校時間の早さや発言から
あの惨劇の夜、レナのパパが娘が帰ってこなくて前原家に電話をしたら誰も出ず、様子を見に行ったか、もしくはそのまま警察に相談したのか。それがきっかけで事件が発覚したのでしょうか。
娘を想う気持ちはもちろんあるとは思うのですが、布団に籠ってグラビア誌見ながら酒飲んだりしている彼の様子を見てしまうと、どうも積極的に行動するようには見えないのが残念なところですね…。
ただ、レナは出かける前に「お夕飯、ちょっと遅くなると思うけど…」とレナパパに話していたので、一人娘の帰りがあまりにも遅いのなら、当然の行動と言えると思います。
さて、鬼騙し編の惨劇の部分だけですが、答え合わせもしてみましょう。
以下は先週の記事の引用です。
レナと圭一惨劇の直後に梨花だけが圭一宅内を確認して発狂し、家にある包丁で自殺しようとするも、この惨劇の記憶だけでも残しておけば運命を打ち破るヒントになるかもしれないと考え、なんとか自制する。
手にした包丁は鬼騙し編にて梨花沙都子宅に前原家の包丁が存在したことから、梨花が持ち帰ったと考える。
ただし、沙都子は絶対に起きているはずなので一階か外に隠す。
翌朝、沙都子に体調が悪いと訴え一人で行かせて、その間に自殺。
朝の始業前に沙都子は前原家の惨状を確認し、察してすぐに帰宅。二階に上がると既に梨花は死亡しており、自分も自殺。
魅音はレナ・圭一と毎朝登校しているため、2人が来ない時点で絶対に家に確認しに行くはず。だから沙都子が惨劇を確認するためには学校が始まるまでの時間でないと、警察などによって家の中には入ることができなくなり、PVで手に持っていた血の付いていない包丁が前原家の物であることが説明できなくなる。
しかし、鬼騙し編と鬼明し編でどうやら梨花と沙都子の事件現場の様子に違いが見られることから、沙都子の主観に歪みが生じているのか、カケラの外から改めてこのシーンを見ることによってフィルターがかかるのか…どちらかかなとは思いますがまだ断定はできないです。
ちなみに前原家の現場は、実際にはレナが圭一の頬に対して軽く傷をつけただけで二人とも出血はほとんどないと思われる。だから侵入しても足跡などが残りにくい。
レナの死因は、幻覚を見て錯乱した圭一が青い時計で頭部を激しく殴打したこと。
圭一は惨劇のショックで気絶。
結果は合っていましたが、過程はやっぱりはずれちゃいましたね~。
ミステリー得意な人はこの辺も上手いのでしょうか?
というか、PVの包丁のデザインと血がついてないという絵に完全に騙されました!笑
冷静に魅音の発言である「同じ包丁で首を何度も刺されて…」を信じて、そこを軸に考えるだけで良かったものの、新しい情報に完全に踊らされてしまいました🙃
だから梨花と沙都子が前原家の包丁を持ち出さないといけないと思い込んでしまい、こんなトンデモ推理に…。
包丁の書き分けって結構しっかりしていたのでそこは信用していたのですけど、どの情報をベースに考えるのかを誤ってしまったのが失敗でしたね…。
気を取り直して、とりあえず順番に整理していきましょう。
せっかくこの流れなので、先に梨花と沙都子の自殺現場について。
まず、鬼騙し編で私たちが第三者視点として見せられた現場の様子はこちらです。
そして、沙都子視点で描かれたのはこちらです。
2人の状態もそうなのですが、包丁が明らかにりかさとハウスの物から、前原家にあったものにすり替わっていますね。
冷静に一つずつ確認していきます。
まずは梨花と沙都子に前原家の包丁を手に入れる機会があったかどうか?です。
梨花は圭一とレナの惨劇が起こってしまったという事実を、翌朝の学校にて初めて耳にしました。
もちろん、あの夜は勝利を確信した後にすぐ帰宅しています。
では沙都子はというと、確かにこの夜、どこで何をしていたのかは示されていませんが、実際に自殺に使った包丁が梨花が使用したものであったため、前原家の包丁を盗む理由は無かったということになります。
また、あの夜は梨花が前原家に行っている以上途中で鉢合わせたりする可能性もあるので、外を彷徨くのは得策じゃないでしょう。警察とバッタリも不利になります。
私はこの放送を観る前、梨花の自殺を目撃した沙都子の心が揺らいで、沙都子の主観が歪んだのでは?と考えていましたが、今回の沙都子の様子を見るに至って冷静ですし、普段の様子からしても彼女が幻覚に悩まされている様子はありません。
一貫して周囲の人との認識の差が生まれていないのがその証拠だと思います。(もちろん心の中は狂気で染まっているわけですが。)
また、梨花が自殺用の包丁を取り出すシーンには沙都子はおらず、梨花の主観で描かれています。
よって、この包丁は確かにりかさとハウスの包丁である。と断言できます。
梨花も沙都子も自殺、レナも圭一も前原家で意識の無い状態で見つかった。
誰も自然にりかさとハウスへ包丁を持ち込めないんです。
ここから導き出されるのが、タイトルに記した通り
第三者視点の描写が書き換えられている。
ということになります。
じゃあ誰によって?という事になりますが、ちゃんと描写を挟んでくれました。
正直ここで効いてきそうなのは驚きましたが…。
以下は4月に投稿した記事の一部分です。
(※内容が若干古いので記憶のこととか今の考えとズレてるところがありますが、大筋は変わってないです。)
この沙都子の神経衰弱は、誰かのハズレの声が途切れた後、再度自身の同じセリフを沙都子が発していることから、カードを捲るという過程を経て、ハズレなら"カードが表になった"という結果を書き換えたと説明できます。書き換えると再度トランプは裏になるため、時間が巻き戻ったように見えるのです。
この記事では、沙都子のこの能力について
物事の過程は変えられないが、夢の主が望む未来の結果は変えられる。
と結論を出していました。
これについて、今一度考えて過程を書き出してみたものの、新たに自説を固める要素を見つけてしまい、結局この結論に収束したのです。
戻されてしまうので、トランプの配置を記憶しなくてはならなくなる。
— 月詠 (@higurashi_moon) July 9, 2021
では、カケラのリスポン地点を任意で調整できるのでは?となるけれども、これは梨花にはできなかった事なので誤り。
次に、舞台に降りている時に他のカケラの閲覧ができる?と考えるが、これはできなかったとは言えない。しかし、
シャッフルのやり方・並べ方1つでいくらでも配置が変わってしまうため、同一のカケラ内で済ませないと、それこそ猿とタイプライターの話になってしまう。
— 月詠 (@higurashi_moon) July 9, 2021
ゲームを公平なものにするためにも、普通カードを切るのはお店のおじさん等の第三者だと思うのも理由の一つ。
これと似たものなんじゃないかと考えて、今こうしてもう一度考えてみてもやっぱりここに落ち着いてしまう。
— 月詠 (@higurashi_moon) July 9, 2021
他になにか見落としているのかと考えるけど、私には見つけられない。。
カケラが変わると配置も変わる pic.twitter.com/KypkNyiZK4
— 月詠 (@higurashi_moon) July 9, 2021
上記に「その世界に希望が残っている状態(惨劇が起こるきっかけが発生していない)で、梨花は自殺を選ぶことはできない」を追加しておきます。
それにしても、できること・できないことの範囲を考えるのが難しく、今のところは
①物理法則は無視できない
例→生死は変えられない。病気の進行も変えられない。条件が揃わなければ鍵の類は開かない。H173などの薬剤の効果は変えられない。(※そもそも沙都子はH173の効果を勘違いしている) 等
②人の意思は変えられない(元々のカケラの創造主は梨花だから)
というルールになっています。
では、仮に沙都子の指パッチンによってこの自殺現場の映像が書き換えられたのだとして、なぜそれをする必要があったのかを考えていきます。
パッと思いつくものとしては…
記憶の蓄積が起こりやすい誰かの死が絡むイベントを改ざんしなければ、他の部活メンバーによって、今後沙都子自身の行動が妨げられる可能性があるから。
これが、現段階で個人的に一番腑に落ちる理由です。
他にあるかどうかは冷静に考えたいところですが…。
圭一に指パッチンを観測され続けている状態で神経衰弱をパーフェクトで終わらせた時、沙都子は実際は何度も失敗しています。
それをずっと見ているはずなのに、圭一も同卓の人もその失敗を認識できていませんでした。
つまり、結果を変えてしまえば変更前の事実は初めから無かったことになり、記憶の蓄積の対象にならない。
実際それを沙都子は理解していているからこそ、あのワンターンキルができるわけです。
沙都子がカケラの中に行って死に、繰り返してしまうと、エウアさんの言う通りに記憶が蓄積されてしまいます。
そしてもう一つ、沙都子の指パッチン(自殺ラッシュ時のやつ)について別方向から出した結論がありました。
「猫〜卒」の記事への追記に合わせ、こちら側で諦めてしまっていた上記の「死ぬ直前の指パッチン」について、自分の解答が出たので書き込んでいきます。
結果として、この指パッチンについては夢の世界を暗示していたのだと思います。
この解釈に対して、沙都子のこのセリフを持ってきます。
「私と梨花が一緒に暮らす未来では、惨劇など起こりませんもの。…それ以前のカケラの出来事なんて、無かったも同然でしょう?私が最後に選んだカケラが、唯一の世界になるんですの。その過程は全て、夢や幻と同じですわ。」
そうです、まさかのダブルミーニングになっているんです。
鬼騙し編(鬼明し編)は過程のカケラ。
過程のカケラは夢や幻と同じ。
沙都子にとって、このカケラは夢や幻である。
という意味の描写なのです。
😦
次に、圭一とレナの惨劇について参りましょう。
鬼明し編では、この惨劇の真実について、多くの方がもっと直接的な描写で明かされるものだと信じていたと思います。
もちろん、私もその内の一人です。
しかし、蓋を開けてみれば警察の捜査が入っているにも関わらず、肝心なその警察視点で一切描かれなかったんですよね。
梨花もあの夜、圭一が疑心に打ち勝ったのを確認しただけで勝ちを確信してしまい、目視することはありませんでした。翌朝も警察に現場を抑えられていたので何も見ることができなかった。
つまり、あの2人の惨劇は鬼騙し編と鬼明し編を比較して推理する他ないのです。
違和感や事実を拾っていくと…
レナを圭一がタックルで気絶させるところまでが現実。
その後は全て圭一の幻覚で、気絶しているだけのレナを青いカレンダーで殴打し続け、殺してしまった。
およそこの辺りが真相なのだと思います。
あれだけ血を流してまず生きているのがおかしい。
病院で起き上がっても腹部の痛みを訴えない。
身体を刺されたことはないので現実だったらどうなるのかはわかりませんが、誰もが抱く違和感だったと思います。
その違和感を無視することはできないです…。
2.旧ルールXYZについて
ルールX(疑心暗鬼による暴走)
ルールY(強い意志と目的をもって行われる梨花殺害と雛見沢大災害)
ルールZ(雛見沢の「オヤシロさまの祟り」を容認する土壌)
鬼明し編からいったん離れ、私が今までなぜか勘違いしていたルールXYZについてのお話です。
勘違いというか、ちゃんと理解できてなかったというやつです…。
郷壊し編 其の七 にて鷹野が初めて自分の意思で終末作戦を中止したカケラの世界を見せられました。
そしてこのカケラの鑑賞を終えたエウアさんはこのように話します。
「猫の言うところの、惨劇のルールが全て失われた世界…か。」
ここについて、ずーっと勘違いしていたのですが、完全に打ち破られたのはルールYのみであってXとZは他のカケラでは一部存在し続けているのですよね。
必ず共通する事項としてのルールは確かになくなったけれど、『気まぐれ』として発生するものとしては0になったとは言っていない。という。
そして、エウアさんがこのカケラに対してXYZが打ち破られているという発言をするのもそれはそのはずで、このカケラは皆殺し編のカケラがベースになっているから…。
物語の中で圭一達が記憶の蓄積の影響でお互いの狂気を鎮め合いルールXを打破。
そして、沙都子を救うタイミングで園崎家に乗り込み、ルールZを打破。
鷹野は絶対の意思があった影響で、どこのカケラでも必ず改心するきっかけが生まれるのでルールYは自然消滅。
基本的には皆殺し編のように、ここまで頑張って初めて、全てのルールが失われた世界が完成します。
鬼明し編ではH173を使用する前からレナの発症が始まっていたこと、綿騙し編では園崎家絡みがまだ解決していなさそうな点からも、惨劇の火種は残っていたということになります。
沙都子はルールXとルールYの代わりとして騙し世界に君臨したのでしょうが、残念ながらどちらにもなれていなかったという事になります。
ルールXはその火種がまだ残っており、ルールYは結局梨花の自殺、もしくは"オヤシロさまの祟り"にすり替わっているだけ。
ちなみに郷壊し編 其の七の皆殺し編(改)の鉄平は、祟騙し編と同様の方法で呼び寄せて流れを作っていると思われます。準備期間なので。
3.梨花追いかけについて
当たり前のように見えて、個人的にはさらっと重要なこと言ったなぁと思ったのでメモ書きみたいなものですが、、、
沙都子は鬼→綿と続けて通る。
他のカケラは挟まない。
ということでもう確定のようですね。
前の記事で新たな可能性を考え始めていたところだったのですが…一応、綿の後はその可能性が残っていそうな気もします。
綿で沙都子が梨花を追いかけられなかったと考えてしまうのであれば、準備が足りなかったのかもという思考になって、他のカケラ挟む可能性が無くもないかな…って感じです。
いやぁ、、考えすぎ???
でも、祟殺し編ベースのカケラを皆殺し編ルートに持っていくためには、必ずみんなの記憶の影響を発生させないといけないはずで…。
カケラ世界のこと、もう少し整理する必要がありそうです。。
ん~他に可能性としてありそうなのは、鬼・綿・祟の間に沙都子は梨花に記憶を引き継がせない形でカケラを繰り返したとか、でしょうか。
ちょっと長くなってしまったので、今回はこの辺で…!
引き続き更新していきますので、よろしくお願いいたします~~🤧